喫煙と禁煙

■ 防煙と禁煙と肥満

新たな喫煙者を増やさないことを「防煙」といいます。

タバコは人類にとっては有害であることは誰もが知っていることですから、これ以上喫煙人口を増やさないことが大事です。
特に若年層や女性の喫煙率を下げることは人類の存亡に係わる(大げさではありません)重要な対策なのではないでしょうか。

平成16年度の中学生、高校生の喫煙率は大幅に減少していますが・・・元々が高水準なので喫煙率が下がったと喜ぶほどでもありません。しかし、喫煙率が下がったことは良いことです。未成年の喫煙は禁止ですから本来喫煙率は0%のはずなのだが・・・・・・・?? でもこれが現実です。




        「『未成年者の喫煙および飲酒行動に関する全国調査』 2004」より


喫煙者(現在の常習喫煙者)のほうが非喫煙者(喫煙未経験者)よりも朝食を食べない率が高く、
20代の男性喫煙者では特にファストフードを利用する人、清涼飲料水をよく飲む人が多いといいます。
飲酒率は喫煙・非喫煙両群で差はありませんでしたが、過多飲酒者の頻度は喫煙者のほうが高くなりました。

また、喫煙者の男性に特徴的だったのは、砂糖入りのコーヒーを飲む人が多く、6割が1日2杯以上飲んでいた点です。
ある人は、「タバコを吸うとのどが痛くなるから、甘いものがほしくなる」と言っていましたので関係があるのかもしれません。

朝食抜き、ファストフード、大量飲酒、砂糖の過度な摂取、これらが重なりあうことで、
生活習慣病の大きな要因である「肥満」がもたらされることは言うまでもありません。


若年の男性では、喫煙者のほうが非喫煙者よりもBMI(肥満度)が高いといわれています。

BMI(肥満度)チェック → Go!

タバコの健康影響
動脈硬化促進→狭心症・心筋梗塞
閉塞性血栓性血管炎→足切断
飲酒過多→肥満



よく、「禁煙すると太る」と言われます。
確かに、禁煙すると体内の代謝が変化し、また食行動の面からも味覚や嗅覚の回復、嗜好の変化、口さみしさなどのために
つい食べ過ぎてしまい、太る人が多いことは事実です。
禁煙した人の約八割で禁煙後1〜6年に2〜3kgの体重増加がみられることがわかっています。

けれども、こうした問題は、「禁煙直後は肉類、アルコールやコーヒーを控えたほうがよい」「空腹や口さみしさには、深呼吸や冷たい水を飲むなどの方法で対処する」といったように、禁煙中やその後の食生活や運動について、きちんと情報提供することで十分避けられるものです。

禁煙によって体重が増加してもウエスト/ヒップ比はかえって減少し、血中脂質値の異常も改善することがわかっています。

逆に、禁煙後に喫煙を再開すると、体重は減り始めるものの、ウエスト/ヒップ比は逆に増加するのです。
喫煙によって見かけ上はやせたとしても、実際には内臓肥満となり、血圧上昇や耐糖能悪化、脂質異常を招くということです。


肥満を気にする前に禁煙を気にする方が先だと思います。
ダイエットより禁煙の方がよほど難しいと思います。禁煙を成功させたあなたは肥満解消なんてそう難しいことではありません。

本人はもちろん周辺の人々を巻き込んでの早死に真っしぐらの行為は・・・

                                 ・・・・・・あなたの喫煙なのです!




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