北海道   夕張岳  (1668m)

                                               


「ガマ岩」の看板





  夕張山地は今から約1億年以上前はまだ海底でした。
  それが中生代白亜紀末から新生代第三紀(約1億年前から約一千万年前)にかけて大陸プレートの沈み込みなどの
  大規模な造山運動によって、海底が盛り上がって日高山脈や夕張山地が生まれ、地殻の下のマントルが地殻に
  筋状の裂け目を作ってはみ出して夕張岳が出来たといわれています。

  この時マントル(カンラン岩)に水が加わって上昇して出来たのが
蛇紋岩で、夕張岳一帯は日本最大の分布地帯に
  なっています。また、地殻変動の際溶岩の固まったものや堆積岩、地殻中の巨大な力で押し固められた変成岩など
  もろい岩や硬い岩なども一緒に押し上げられて地表に出てきた結果、夕張岳周辺は世界でも珍しい
  
「蛇紋岩メランジュ帯」となりました。

  蛇紋岩が柔らかな岩石であるため、風雨による浸食作用で山の上に平原ができ、その平原に突き出して残ったのが
  
「男岩」「ガマ岩」「釣鐘岩」などの硬い変成岩です。これをノッカー(突起物)地形といいます。
  中でも
最大のノッカーは夕張岳そのものなのです。






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