北海道   余市岳  (1488.1m)

北海道余市郡赤井川村と札幌市南区にまたがり札幌市の奥座敷にして最高峰。
語源はアイヌ語の「ユオチ」(温泉が沢山在るところ)または「イオチ」(蛇の沢山いるところ)との説がある。
日本三百名山のひとつに数えられる。


今日は定山渓の
札幌国際スキー場からの登りましたが、小樽側の赤井川村にあるキロロスキー場からの方が距離的には近いです。

9時始発のゴンドラに乗り頂上に向かいます。もう季節はずれになるのでしょう・・・しかもウイークデイということもありお客さんは少ないです。・・・大半はお年寄りの方でした・・・まあ〜元気なイケイケ老人達です。

さて、頂上に到着し入山届けを済ませまずは・・・・朝里岳を目指します・・・・が、整備された広い雪道があるじゃありませんか。
なんとラッセルなしに大通りを歩けるなんて思いもよりませんでした。な〜〜んと楽ちん楽ちん!

実はこの道は国際スキー場とキロロスキー場を結ぶ雪上車が作った道なのです。国際スキー場からキロロスキー場まで、あるいはキロロスキー場から国際スキー場までお客さんを運ぶための道路でした。二つの大規模スキー場を一日で堪能できるのでスキー客は喜ぶでしょうね。




さて、国際スキー場から離れ雪上車が作った道路を朝里岳を目指し登って行きます。
朝里岳手前で見えた小樽市と日本海です。好天ですがイマイチ遠方の視界がはっきりしないのが残念ですね。






いきなりでしたが・・・・このりっぱな道路を作った雪上車が現れました。乗客はありませんでしたが・・・道路の保守管理ってところでしょうね。道路を歩いていた管理人は当然道を譲ります。





朝里岳に到着です。
・・・・が、朝里岳といってもピークらしきものはありません。
もちろん頂上の標識らしきものもありません。ただ広い雪原です。
その雪原の向こうには目指す余市岳がはっきり見えてきました。





たぶん!?この丘が朝里岳で一番高いところでしょう。
この雪の下には木や植物が埋まってます。背の高い木などは雪に埋もれることもなく見えるのですが、寒中であれば雪が木を覆い木の姿も見ることはできません。しかし4月も半ばに差しかかると山上も少しずつではありますが春の気配が訪れて来たってことでしょう。まっすぐ上に成長できない幾何学的な木の姿が多く見ることができます。積雪や強風に耐えてたくましく生きている木の姿がここにはあります。





朝里岳からは小樽市や小樽港そして日本海が真近に見ることができました。
小樽の夜景もステキですが・・・こちらも良いですね〜〜





朝里岳から余市岳を目指し雪原を縦走していると・・・どこからかヘリコプターが現れ、管理人の前方でホバーリングを行い、多分着陸の訓練をやってるようでした。何回か同じ行動を行い管理人の上空を旋回することも・・・・自衛隊機でした。





余市岳まであと1.5kmの標識が雪原から見えてました。この下は無雪期には登山道でしょう。
しかし・・・・あと1.5kmがけっこう辛い行程になるのです。しかしあとたった1.5kmです ハハ八





定山渓方面の目前には「定山渓天狗山」右遠方には「札幌岳」がはっきり見ることができます。
目の前にはクモのお化けのようなユーモラスな木があります。もう雪に覆われてはいません。
景色をゆっくり見ていられるのも・・・・・・ここまで!





さて、最大の難所が目前に迫ってきました。この尾根は傾斜が鋭く・・・また表面は雪ではなく氷でした。
この尾根から頂上までは全て凍ってます・・・・・もう〜とんでもなくよく滑る! これが自然です。

さて、管理人もこの尾根を必死の思いと細心の注意を払って登りました。
とにかく滑落すればどこまで落ちるかわからない急斜面なので・・・もう余裕なんてありません。
冬の余市岳の最大の難所です。ちなみに
夏はこんな感じです。

尾根に1人、右斜面に4人が登っている姿を見ることができました。・・・・・・見てるだけで辛そうな雰囲気です。




登山者をクローズアップしてみました。







時間と体力(この寒いのに汗だくだくです)を使いようやく尾根を登り終えたところです。この先には頂上があるはずです。
足元はすっかり硬い氷で覆われ、低木なども雪に覆われコブのような雪の塊がところどころに見ることができます。





コブの下には木が埋まってます。頂上目前では標高も高く気温も低くまだ雪の覆いから抜け出すには早いのでしょう。
この先に小さく見える看板は頂上の看板です。・・・・・・・・




余市岳頂上に到着です。
看板も雪に覆われてます。雲は多いのですが太陽は顔を出してますので好天といえるのでしょう。
しかし、強風が管理人の身体に常にぶつかってきてます。そのためでもあるのでしょう・・・・・とにかく寒い!






頂上です。看板も雪に覆われてます・・・・・・ホントに余市岳なのでしょうか? ハハ
先の登山者はもう下山したようです。
静かな静かな頂上模様ですが・・・・・強風の音だけが耳を刺激します。





雪を落とすと・・・・・・やっぱり余市岳でした。ハハハ





久しぶりに見た「エビの尻尾」ですが・・・・・少し短いですね。





管理人の勇姿です。ハハハ      管理人                                    
しかし、寒い寒い!おそらくー10℃以下なのでは?
強風のために体感的にはもっと低いって感覚ですね。


北海道の冬山の気象は本州の山の2倍の高度と匹敵するといわれてます。
つまり余市岳の頂上は本州の3000m級の山と同じくらいの気象状況らしいです。


そりゃ・・・・・寒いわ・・・・・・・早々に下山です。






頂上からのスライドショーはこちらから



さて下山です・・・・が、頂上の下はご覧のような模様です。・・・・・・・すっかり氷に覆われてます。
スキーで滑り降りるのですが・・・・・ほとんどエッジが効かないので停止には距離と時間がかかります。

〜〜〜〜怖!!






まあ〜とにかく尾根の上部付近まで降りてきました・・・・・・

でもこれからが・・・・・あの急坂の下りです。
見た目は・・・・・・真ッ!!逆さま!!まるで傾斜45度に見える!!一瞬恐怖を感じる傾斜である。
一般的なスキー場の上級者コース以上の傾斜であることには間違いないようである。

もちろんスキー場じゃないので整備はしていない・・・・・しかも、表面は凍っている
とにかく・・・・勇気を振り絞り降りるしかない。







恐怖の尾根下り!!     管理人の足跡!

とにかく無事下りてきました・・・・・・・・
まあ〜ここをクリアしたので・・・・・・・
あとはのんびりと冬の感触を確かめながら国際スキー場を目指します。







朝里の雪原で余市岳を振り返る・・・・・・・

ここの標高は約1100mくらいなのでもう氷ではなく雪なのです。
スキー板が雪に埋もれてはっきりと2本の筋が雪原に残っていきます。

他にだれの足跡もない・・・・管理人の足跡だけが広い雪原に残ってゆきます。






定山渓国際スキー場ゴンドラ下り場の建物が見えてきました。
この」建物が標高1000m付近です。

ここから下はスキー場の管理下のゲレンデですが・・・・・
もう気温がかなり高いのでしょう、ゲレンデはザクザク雪状態でした。







ゴンドラ下り場で「下山報告の記帳」を済ませ・・・・・一気にゲレンデを滑って下降していきます。
今朝乗ったゴンドラの下を通過し順調に下降して行きます。

同じ雪面を滑るのではあるのですが・・・・・・スキー場のゲレンデは何と楽チンなのか・・・・・
つい先ほどは恐怖を感じて滑っていたのがうそのようで・・・拍子抜けである。






到着寸前のゲレンデ模様です。
もうスキーは・・・・・季節はずれなのでしょう。ゲレンデは閑散としてます。
もっとも利用する管理人はスキーヤー同士の衝突の心配もなく快適に一気に到着し

今回も無事余市岳登山は終了しました。          15時30分

ゴールデンウイークが終わればスキー場も終了でしょうね。







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